
和尚さんが日ごろ感じたことや、思ったことを日記にしています。
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第14回 シアトルより想いを込めて 「美しいシアトル」
2003.5.10
森の緑が美しく輝きだして、シアトルもいよいよ新緑、少しずつ晴れの日が多くなりました。やっと冬場の長雨から抜け出すことができるかな、
と言ったところでしょうか。日中の気温は少しずつ高くなってはいますが、しかし朝夕はまだまだ寒く5度くらいに下がることも稀ではありません。
ワシントン州の州花でもある石楠花は、これからが盛り。白、ピンク、黄色、赤、真紅と色とりどりの花が街中を埋めます。郊外の森では山法師が
白く可憐な花を枝いっぱいにつけて、まるで日本の山里の風景を見ているようです。
ついこの間まで、シアトル神護寺に近い森のせせらぎには、黄色の水芭蕉が一面に咲いているのが見られました。黄色の水芭蕉は日本では見られない
と思うのですが如何でしょうか。そしてもう一つご紹介したい花は“トゥリアム” 聞きなれない名ですが、三枚の透き通るように美しい緑の広葉に、
これも三枚の真っ白い花弁。大変に貴重な花のようでワシントン州の保護植物になっています。日本でも北海道などに少しだけ見られるそうですが、
10年目に一度しか花を咲かせないと聞きました。その貴重な花が神護寺の境内にいくつか見られるのです。もちろん切ったりすることは禁じられて
いますが、昨年は家内がそうとは知らず何と2本も切花にしてしまったのです。後でご近所の婦人に教えていただいてびっくりしたものです。
さて、よく晴れ渡った日には、カスケードの銀嶺が美しく輝き、神秘的とも言える山なみが遥かカナダまで連なっていくのが見渡せます。
雲間にときどきその雄大な山容を現す標高4400メートルのレニア山は、まだまだ雪に閉ざされていて、山腹のロッジが開くのは6月中旬をまた
なければなりません。でも晴れの週末などには、初夏を待ちわびるかのようにシアトルっ子達が、コンバーチブルカーをオープンにして郊外などへ
繰り出します。尤も彼らはシアトルっ子と呼ぶには少々年を取り過ぎてはいるのですが、、、クラシックカーは、こちらでは老人の楽しみの一つな
のです。ピカピカに磨きあげた年代物のコンバーチブルを駆って、見知らぬ人にも得意げに手を上げながら走り去っていく老夫婦の姿など見ていると、
ほほえましくさえあり、こちらまで仕合せな気分になります。そして、多くの若者達は、山のトレッキングや湖でのボートなど、体を動かしたり汗を
流したりすることに余念がありません。若い子供連れの家族が、お弁当を持って森へハイキングなどというのはどこにでもよく見られる光景です。
老人は老人の、若者は若者の、それぞれ一様でない楽しみ方、すごし方を皆が心得ているようにも見受けられます。
これからが1年でいちばんにすごしやすく美しいシアトル。皆さんも訪れてみられるならこの季節です。空港へは車でお迎えにあがりますし、
少人数ならお泊りもいただけます。是非一度シアトルにお越しください。
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